小樽の三大夏祭りをそぞろ歩く

ひとり散策

以前にご紹介した小樽の3大神社「龍宮」「水天宮」「住吉」の例大祭は毎年夏に行われる小樽の3大祭りとして地元民に愛される年間行事です。小樽に帰ってきて久しぶりに尋ねることができました。

水天宮神社例大祭(6月中旬)

花園銀座商店街を擁する水天宮神社の例大祭は花銀通りを皮切りに神社の境内まで縁日の屋台が続きます。近所の飲食店なども参加して、かなり賑わうのですが、昼の間は小さな子供や家族連れなど穏やかにのんびり祭りを楽しむ光景が印象的でした。

夜に訪れると雰囲気が一変。
もとより小樽の飲兵衛たちが集まるエリアなので、花銀通りには沢山の地元民が集まり、いたるところで盛大に酒盛りが行われていました。

居酒屋やスナックの建ち並ぶ細い通りを、押し合いへし合いしながら神輿が通り、近くのお店のママさんや大将が「わっしょいわっしょい」を一緒に声を上げている様子がとても素敵でした。地元民から愛されているお祭りなんだと実感します。

龍宮神社例大祭(6月下旬)

龍宮神社の境内から、国道を突っ切って梁川商店街まで。小樽駅からも近いので、運よく旅行時期が重なった観光客の姿もチラホラ見かけます。
梁川通りの中央あたりに「なると」があるので、家族でお祭りを楽しんだ後は、なるとでお寿司を食べて帰る というのが子供の頃の思い出ですね。

今年は12年に1度の”辰年”なので、年末年始にかけて夜通し”龍神火祭り”が行われ、今回の例大祭も催し物が沢山あったようで、神社の境内では和太鼓や祭囃子の演奏などが行われていました。

以前は飲食店やおもちゃ屋さんなどがたくさんあったので、神社周辺から駅前近くまでかなり大規模に屋台が広がり、小樽駅からでも祭りの様子が見えましたが、現在は境内に続く坂道に少しと梁川通りの中央あたりから都通りの手前までと、かなり縮小してしまったようです。

住吉神社例大祭(7月中旬)

小樽の総鎮守 住吉神社の例大祭というだけあり、小樽の夏祭りのなかでも最大規模。
例大祭の時期が近づくと、住吉から遠く離れた町内にも「住吉例大祭」ののぼりがいたるところに立てられ、小樽全体がお祭りムードに包まれます。
明治時代頃には北海道の3大例祭に数えられていたほど大きな規模で行われていたそうで、今でも「小樽祭り」の愛称で地元民に愛されています。


前述の2つのお祭りと比べて、飲食の屋台だけでなく、射的や金魚すくいなどの遊べるスポットが多いのも嬉しいポイントでしょう。子供の頃は超巨大な仮設のお化け屋敷が毎年建てられ大盛況でしたが、コロナ渦の影響で中止になって以来復活していないようです。(めちゃ怖くて一度だけ途中でリタイアした記憶がありますね・・・)

南小樽駅から近いので、駅の周辺まで屋台がズラッと並んでいたような気がするのですが、今は境内に続く参道までが縁日のエリアになっているようです。
参道沿いに縁日が並び、境内への階段を上ると大きな神社がお目見えする 昔ながらの夏祭り風景に出会える素敵なお祭りでした。


昼間の間は家族連れや小さな子供が多いので、人もまばらですが夜になるとたくさんの人が集まるので小樽のどこにこんなに人がいたんだ?というくらい大勢が酒盛りをして賑わいます。
通り沿いに沢山の屋台が建ち並ぶのですが、東京の酉の市みたいに、歩けないほど混雑するというわけでもないので、そぞろ歩きながら屋台グルメや夏祭りの雰囲気を眺めるのは楽しいものです。
6~7月くらいなら、まだ小樽の夜は少し肌寒いくらいですから、人込みでもわりと快適ですね。(子供の頃はそれでも暑がってた気がする。。。東京の酷暑に慣れてしまったということか。。。)
私が子供の頃はもっと規模が大きく賑やかだった印象がありますが、人口の減少や若者の流出も原因かと思いますが、やはりコロナの影響が大きいのでしょう。規模は年々縮小されているようで、なんだかさみしいものです。

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